- 基本情報
- 主な疾患と治療法
- 実績
- 医師紹介
脳神経内科について
脳神経内科は全身を診る診療幅が広い科になります。主に脳そのものの病気や脊髄神経、手足などを支配する筋肉・末梢神経の病気を担当することが多いです。手足のしびれや動かしづらさ、しゃべりにくさ、意識が悪くなった、痙攣した、ふるえる、よくころぶ、力が入らない、物忘れなど様々な症状が受診されるきっかけとなります。
救急疾患では脳卒中に代表されるように診察から検査、治療まで迅速な対応が求められることもありますが、他の病気ではゆっくりとしか病気が進まないこともあり、問診や診察を行い検査や治療を長期にわたって対応していくこともしばしばあります。入院期間も長くなることも多いです。神経は身体中に存在しているので、全身を診る科として他科との連携も重要です。当院では整形外科や代謝内科、循環器科、リハビリテーション科等と共に診療していくことが可能です。
脳神経外科について
外来受診患者さまの半分以上は頭痛関連の訴えです。頭痛のなかでクモ膜下出血や脳腫瘍などの危険な頭痛の頻度は1%程度といわれ、頻度は低いのですが危険な頭痛を見逃さないように努力しています。また、高齢化社会となり要介護者の原因の1,2位を占めるといわれている認知症や脳血管障害にならないためにはどうしたらよいか、脳ドック受診の方と話し合っています。
入院患者さまについては回復期病棟で、脳卒中その他の脳神経疾患に対する急性期治療後リハビリが必要となった方を診ています。看護師・理学療法士・ソーシャルワーカーと協力して、患者さまが退院後満足できる社会生活を送れるよう治療と支援をしています。
特殊検査
●脳血管カテーテル検査(バイプレーン型血管造影装置)
脳血管カテーテル検査は、腕、または太ももの付け根の動脈から細い管(カテーテル)を血管の中に入れて、頭の血管に造影剤を注入し、その様子をX線で連続撮影することで、頭の血管の詳しい様子を調べる検査です。脳動脈瘤(血管のコブ)や脳動静脈奇形(血管の塊)、脳血管の閉塞、狭窄、モヤモヤ病などの脳血管自体の病変、脳腫瘍、その他の脳血管奇形、脳循環の異常などの状態を確認するためにもこの検査を行います。
- ●脳波検査
- ●神経伝導速度検査
- ●筋電図検査
- ●頸部エコー検査
- ●経食道心エコー検査
- ●MRI検査
頭部 MRI 検査はさまざまな脳の器質的疾患(脳卒中や脳腫瘍など)の潜在を発見するのに有用で、頭部MRA検査は、脳梗塞の原因になる「動脈の狭窄」やくも膜下出血の原因となる「未破裂脳動脈瘤」といった脳卒中のリスクを発見するのに有用です。
担当医表
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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脳神経内科 | 午前 | 安東由喜雄 | 白濱 | 杉村 | |||
午後 | 杉村 | 安東由喜雄 白濱 |
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
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脳神経外科 | 午前 | 林 | |||||
午後 | 林 |
- 1)脳梗塞・脳出血
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急に顔や手足の半分がしびれる、言葉がおかしい、意識が悪いなどの症状をきたします。
緊急で点滴治療やカテーテル治療などの手術が必要なこともあり、疑う症状が出現した場合は迅速な対応が大切です。再発予防の内服や後遺症に対しリハビリテーションも重要です。脳血管内治療(血栓回収療法)
t-PA療法によって症状の改善が認められない場合やt-PA療法の適応外で、麻痺や言語障害などの脳卒中症状を発症してから8時間以内(現在では24時間以内であれば適応となる場合もあるといわれています)で、脳の主幹動脈(太い動脈)が詰まったことによる脳梗塞と診断された患者さまに対し、カテーテルを用いた脳血管内治療が行われるようになり、最近では血栓回収器具による血栓回収療法が注目されるようになってきました。
当院でもt-PA療法のみならず、該当する患者さまに対しては積極的にカテーテルによる急性期脳血管内治療を行っています。いずれの治療も可能な限り早期に行うことが重要ですので、しゃべりにくい、手足の動きがおかしいなどの症状があれば様子をみずに速やかに受診くださる事をおすすめ致します。
血栓治療ができる条件
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●発症から8時間以内
(現在では24時間以内であれば適応となる場合があると言われています。) - ●梗塞巣があまり進行していない
- ●詰まっている血管が直径2mmより太い など
取り除く カテーテル治療:ステント型の場合
①カテーテルを挿入
マイクロカテーテルを挿入し、ガイドワイヤーで血栓の遠位まで誘導する。
②血栓を絡め取る
ステントラットに血栓を絡めて取り除く。
③血栓を回収する
血栓を絡めとったステントやワイヤーごとカテーテル内に回収する。
④回収した血栓
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●発症から8時間以内
- 2)てんかん(痙攣)
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症状は手足の一部が勝手に動く、全身がガクガクとして意識が悪くなった、口をモグモグとして一点だけを見つめて反応しなくなった等です。救急対応が必要で命の危険にかかわることもあります。長期的には誘因を避け抗てんかん薬を内服・点滴することがあります。
- 3)末梢神経障害
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手先や足先のしびれ、動きにくさ等の症状が出現します。糖尿病、自己免疫疾患、薬剤や感染症と様々な誘因で発症します。診断が難しいこともありますが、検査を行い原因に合わせて内服や点滴、リハビリテーションといった治療を組み合わせます。
- 4)パーキンソン病と類縁疾患
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手が震える、動作が遅くなった、転びやすくなった、字が下手になった、気分が落ち込む、便秘がひどい等様々な症状が比較的にゆるやかに進むこと事が多いです。類似疾患は多くありますが診断し、病気によっては内服やリハビリテーションで改善が見込めることがあり、公費の対象となる疾患もあります。
- 5)重症筋無力症
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まぶたが下がる、物が飲み込みにくくなった、全身のカが人りにくい、息切れがする、タ方になると力が入りにくいといった症状があります。分類や重症度によって内服や点滴を行うことがありますが、検査で胸腺腫を合併していれば手術が必要になることがあります。
- 6)認知症・認知機能障害
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物忘れがひどくなった、ぼーっとしている、怒りっぼくなった、性格が変わった、昔から興味があることに興味がなくなったなどの症状が認めます。病気によっては内服や手術治療し症状が緩和される疾患もあるため、まず検査し診断することが重要です。
- 7)アミロイドーシス
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体の中に異常なたんばく質が蓄積されて徐々に様々な臓器を障害します。手足のしびれやふらつきといった脳神経疾患を疑う症状のみでなく、心不全や不整脈、手根管症候群や脊柱管狭窄症など他科の病気が先行して診断治療され、その原因としてアミロイドーシスが隠れていることも稀ではありません。治療法が開発されてきており病型診断が大切です。
- 8)頸動脈狭窄症
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頸部の血管におこる動脈硬化によって脳梗塞の原因となることがあります。内服治療はとても垂要ですが、脳梗塞を発症された方や狭窄が高度である場合はカテーテル検査やステント治療などを検討することがあります。悪化することもあるため定期的な観察が必要です。
- 9)髄膜炎・脳炎
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頭痛、発熱が良くみられる症状ですが、意識がおかしくなる、幻覚が見える、痙攣するようなこともあり、重篤化することがあります。感染症や自己免疫疾患の病気で発症することがあります。原因によって点滴治療の他に手術をするようなこともあり、診断が重要です。
令和5年度実績
脳神経疾患入院
※グラフをクリックいただくと割合が表示されます。
脳神経内科外来患者
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
脳神経疾患救急搬送
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
脳血管カテーテル治療
※グラフをクリックいただくと割合が表示されます。
脳血管カテーテル検査
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
頸部エコー検査
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
神経伝導速度検査
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
MRI検査(頭部)
※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。
脳神経内科
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- 名前
- 杉村 勇輔
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- 出身
- 東邦大学
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- 専門分野
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- ●脳卒中
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- 資格
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- ●日本内科学会認定医
- ●日本神経学会専門医・指導医
- ●日本脳卒中学会専門医
- ●日本脳血管内治療学会専門医
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脳神経疾患の患者さまだから脳神経疾患しか診ない、ということではなく全身に何か病気が隠れていないかを見逃さないように心がけています。特に当院の全身血管病に対する診療は特徴的ですので、動脈硬化リスク管理や心臓疾患は見逃さないように心がけています。
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- 名前
- 白濱 諒
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- 出身
- 熊本大学
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- 専門分野
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- ●神経疾患全般
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脳卒中を中心に脳神経疾患の診療を行っております。患者様が納得、満足いただける質の高い医療を提供できるようにと日々励んでおります。何か気になる症状ありましたら、ご相談ください。
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- 名前
- 安東 由喜雄
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- 専門分野
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- ●神経内科全般
- ●アミロイドーシス学
- ●自律神経学
- ●検査医学
- ●自律神経
- ●神経変性疾患
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- 資格
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- ●日本神経学会指導医
- ●日本神経学会専門医
- ●日本臨床検査医学会専門医
- ●日本神経内科学会認定医
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エッセイスト・パーソナリティー
長崎新聞連載中
NBCラジオ 第2、第4週 月曜日 PM7:30〜8:00
脳神経外科
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- 名前
- 丸林 徹
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- 出身
- 熊本大学
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- 専門分野
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- ●脳神経外科
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- 資格
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- ●日本脳神経外科学会認定 専門医
- ●日本人間ドック学会認定人間ドック認定医
- ●日本人間ドック学会認定人間ドック健診専門医
- ●日本人間ドック学会認定人間ドック健診指導医
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脳は私たちの生活の質を保つための大切な働きを担っています。 脳を大切にしましょう。
日本人の平均寿命は男(81.4歳)女(87.45歳)とも世界一(2019年)を誇ります。しかし健康寿命は男72.14歳、女74.79歳です。この8〜12年という要介護に費やす長い年月の間多くの方(2018年度の要介護者は658万人)が生活の質が奪われています。要介護に陥る原因では第一位が認知症(18%)で第二位が脳血管障害(16%)です。
言い換えると、認知症や脳血管障害の予防が出来れば要介護の期間が短縮され、生活の質が上がり健康で長生きを望めます。脳ドックでは病気の早期発見早期治療に加え、受診された方の基礎疾患(高血圧、糖尿病、心疾患その他)の状態に応じて、脳卒中や認知症などの発病予防について理解を深めてもらい、「健康で長生き」してもらえるよう話し合っています。
繰り返しになりますが、私たちの生活の質を護ってくれているのは脳です。
脳を大切にして発病を予防し、健康で長生き出来るよう心掛けましょう。
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- 名前
- 林 建佑
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- 出身
- 熊本大学
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- 専門分野
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- ●脳神経外科
- ●脳卒中
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- 資格
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- ●日本脳神経外科学会専門医
- ●日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
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脳卒中、頭部外傷をはじめ脳神経外科領域全般にわたる診療を行います。専門性の高いスタッフと質の高い医療を提供し、地域の皆さまの健康寿命の延伸に尽力したいと思います。頭痛、言葉が出にくい、手足の脱力やしびれ、歩行時のふらつきなど、気になる症状があればご相談ください。