Characteristics of clinical departments and our hospital

臨床工学部

医療機器のスペシャリストとして最大限出来ることを

臨床工学技士とは、生命維持管理装置など高度で専門性の高い医療機器の操作および保守管理を行うスペシャリストです。緊急の対応が必要なことも多く、「瞬発力」が要求されます。
どんなときもチームワークによる患者さま中心の医療を目標としています。

  • 臨床工学技士 5名

業務の特徴

現在、私たちが当院で携わる分野は超急性期の救急医療から在宅医療までと幅広く、臨床工学技士に求められる役割がこれからも増えることは間違いありません。

カテーテル室

心臓カテーテル

冠動脈造影(CAG)および経皮的冠動脈インターベンション(PCI)、末梢血管インターベンション(EVT)時のポリグラフを用いたモニタリング・血管内超音波検査(IVUS)・冠血流予備量比(FFR)などイメージングデバイスを用いた治療のサポートを行っています。
緊急時には体外ペーシング・大動脈内バルーンパンピング(IABP)・経皮的心肺補助(PCPS)の技術支援も行っています。
また、清潔介助業務も行っており、デバイス準備・介助・造影時の検査台操作を担当しています。

脳血管カテーテル

2019年4月より当院において、脳血管カテーテル検査・治療が可能となりました。
脳梗塞疾患に行われるカテーテル治療では、カテーテルやワイヤー、ステントなどの医療機器・器材の準備等、外回りの業務を行っています。
また、頸動脈ステント留置術時には、必要に応じて経皮的体外ペーシング時の機器操作も行っています。

ペースメーカ・植え込み型心電計(ICM)植え込み術

心臓ペースメーカとは、心臓に備わった自然のペースメーカの代わりを務める医療機器です。
植え込み型心電計は、長期間(最長3年間)にわたり心臓の拍動を常に監視し、不整脈や失神などの症状が起きた時の心電図を記録する装置です。
臨床工学技士は植え込み機器の設定・記録などプログラマを通して管理しています。
また、外来受診時も適切に検査を行っています。

血液浄化療法

検査・カテーテル治療目的で入院される患者さまへ必要に応じて血液透析(HD)を行っています。
また、持続的腎代替療法(CRRT)やエンドトキシン吸着療法(PMX)も行っています。

人工呼吸器

人工呼吸器を集中治療室(HCU)や病棟で使用しています。各種人工呼吸器の使用前後と作動中に点検を行い、いつでも安全に患者さまに使用していただけるよう努めています。
人工呼吸器の設定や経過観察を毎日行い、人工呼吸器離脱に向け他職種と連携し患者ケアに取り組んでいます。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)

SAS外来では医師のサポートを行い、CPAP導入から遠隔モニタリングを利用した患者さまのフォローを行っています。
来院時、毎回問診を行い、マスク等の適正な使用状況を確認し、CPAP導入患者さまのアドヒアランス向上に努めています。

糖尿病代謝・内分泌内科

血糖コントロール困難な糖尿病に対する治療手段として、持続皮下インスリン投与(CISS)およびセンサー付きポンプ療法(SAP)があります。この時に使用する機器がインスリンポンプです。
インスリンポンプを使用されている患者さまのデータや消耗品の管理を行っています。
また、持続血糖モニタリング装置(リブレセンサー・リブレProセンサー)のデータ管理も行っています。

医療機器管理

生命維持管理装置をはじめとする医療機器、計790台を管理しています。
汎用性のある輸液ポンプやシリンジポンプを病棟・外来へ貸出・返却する中央管理システムを採用。各種医療機器の保守や点検を行い、データベースで管理を行い、医療の安全性の確保に努めています。
また、2019年より内視鏡検査室の保守管理体制の強化と機器トラブルへの即時対応を目的に始業点検業務を開始しています。