Characteristics of clinical departments and our hospital

循環器内科

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  • 主な疾患と治療法
  • 実績
  • 医師紹介

心臓血管センターについて

急性期から亜急性期、慢性期まで熟練した医師と専門スタッフが幅広く循環器疾患に対応しています。救急は満床の時以外は原則すべて受け入れ、虚血性心疾患は24時間緊急カテーテル治療や造影CTが可能です。また、救急搬送されることが多い失神の症例には不整脈検査のみならずティルト試験を導入し原因精査を行っています。さらに心不全の急性増悪には集中治療室で心電図や血圧、尿量などを24時間監視し治療しています。

外来部門では、検査から診断まで1日で済ませ早期に治療開始することを目指しています。疲れやすい、動機、息切れ、足のむくみなどの症状や血圧や糖尿病、不整脈などのコントロールがうまくいかない場合、外来で心エコーをはじめとした各種生理機能検査、放射線検査、睡眠時無呼吸の検査など多くの検査が可能です。効率の良い迅速丁寧な診療を目指しています。

特殊検査

心臓カテーテル検査

補助循環(IABP・PCPS) 血管内画像診断(IVUS) 冠血流評価(プレッシャーワイヤー)

冠動脈CT検査(128列マルチスライス CT)

心エコー ドップラー(経食道エコー) 肺機能検査 心電図検査 血圧脈波検査 トレッドミル ホルター心電図 ホルター血圧計 FMD(血流依存性血管 拡張反応) 下肢血管エコー 頸部血管エコー 腎動脈エコー 睡眠時無呼吸検査

ティルト試験

担当医表

循環器内科 午前 松田 野口 松田
野口
上薗
(成尾整形外科)
野口
松田金子
(熊本大学病院)
担当医
(熊本大学病院)
午後 急患のみ 急患のみ 急患のみ 急患のみ 急患のみ
1)高血圧

2019年に発表されたガイドラインでは家庭で測定した収縮期血圧135~144かつ/または拡張期血圧85~89から高血圧と定義しています。高血圧は心臓病、血管疾患、脳卒中、腎臓病など多くの生命予後にかかわる疾患の予後を悪化させます。血圧の治療はお薬だけではありません。健診で血圧が高いと指摘されたり家庭血圧が高くなった場合は早めの受診が必要です。

2)虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

狭心症は心臓を栄養する冠動脈がコレステロールなどの沈着で動脈硬化を生じたり冠動脈の攣縮で血流が高度に低下することで、心臓の筋肉に十分な血液が供給されず酸欠状態になり、胸痛や圧迫感などの症状が発作性に起こる病気です。
心筋梗塞は冠状動脈が完全につまってしまい心臓の筋肉に酸素と栄養がいかなくなり、その部分の筋肉に壊死を生じる病気です。壊死を生じると心臓の壁の動きが悪くなり心臓の収縮力が低下します。症状は、強い胸の痛みだけでなく呼吸困難、冷汗、嘔気などがあります。しかし、高齢者や糖尿病の患者さまでは痛みを生じない場合もあります。

心臓カテーテル治療(ステント留置)

1.ガイドワイヤーを挿入する 2.ガイドワイヤーに沿わせてステント挿入 3.ステントを拡げる 4.ステント留置
3)心不全

心不全とは「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」と定義されています。心不全はそれを起こす原因があります。虚血性心疾患、心筋症、弁膜症、不整脈、高血圧、先天性心疾患など様々な疾患が原因となって生じます。息切れや疲れやすいなどの症状があれば、年齢のせいと思わず一度専門医に相談しましょう。

4)不整脈

不整脈には脈が速くなる頻脈性不整脈と脈が遅くなる徐脈性不整脈があります。
頻脈性不整脈は通常より早く脈が打つことにより動悸を自覚することが多くなります。治療が必要でない期外収縮から、突然120/分以上も脈が速くなる発作性頻拍症や脈の間隔がばらばらで脳梗塞の原因になる心房細動などすぐに治療を要するものまで様々です。
徐脈性不整脈は逆に脈が遅くなる病気です。体を動かしても脈が増えず息切れを生じたり、10秒以上の脈拍の停止は意識を失い転倒や運転中であれば交通事故になることもあります。
不整脈は寝ているときにも出現することがあり通常の心電図だけではわからないものも多く、1日の心電図を記録できるホルター心電図検査が有用です。

正常リズム:洞結節→心房の中を広がる 心房細動:複数の異常な電気信号が心房内を不規則に走り回る→動悸や胸の不快感

徐脈性不整脈に対するペースメーカ植え込み術

正常な興奮信号がつくられなくなる「洞不全症候群」と、その伝導が悪くなる「伝導障害」が主な適応になります。ペースメーカは、本体とリード(導線)の組み合わせで成り立っています。

心房と心室2か所にリードが入っている。本体は鎖骨の下の皮下ポケットに埋め込まれている

5)心筋症

大きく拡張型心筋症と肥大型心筋症に分けられます。
拡張型心筋症は心臓の筋肉の収縮力が低下し、心臓のポンプ機能が低下し心不全を生じる病気です。「難病」の一種ですが、最近はお薬やペースメーカーなどの医療機器による治療法の進歩が目覚ましく予後が改善されています。
肥大型心筋症は心肥大をおこす原因となる高血圧や弁膜症などの病気がないにもかかわらず、心筋の肥大が起こる病気です。心臓の収縮力は保たれていますが、拡張機能の障害を主とする病気です。

6)心臓弁膜症

私たちの心臓は右心房、右心室、左心房、左心室の四つの部屋からなっています。これらの部屋を一方通行で血液が流れなくてはいけません。そのために各部屋の出口に弁がついています。この弁に異常が生じて開きにくくなったり、逆に閉まりにくくなったりするのが弁膜症です。治療を行わないと心不全の原因となります。

7)血管疾患

動脈の疾患は、⼤動脈瘤や⼤動脈解離といった⼤動脈疾患や、閉塞性動脈硬化症などの末梢動脈疾患があります。⼤動脈瘤破裂や⼤動脈解離を発症すると、突然激しい胸や背中の痛みを起こし、急速に悪化してしまうため、早急に適切な治療を受けないと命にかかわります。
末梢動脈疾患は、⼿や⾜に動脈硬化が起こって狭窄や閉塞を起こして、進⾏にさまざまな症状を起こします。早期には冷え程度ですが、進⾏すると安静時にも痛むようになり、壊死や⽪膚の潰瘍を起こして激しい痛みをともないます。症状のある部分だけでなく、他の部分にも問題がないかをしっかり確かめる必要があります。

左総腸骨動脈病変に対する治療

8)肺血栓塞栓症

肺動脈に血栓が詰まる病気です。この血栓は多くの場合、足の深部静脈にできます。肺塞栓症は心筋梗塞と比較しても死亡率が高く怖い病気です。突然の呼吸困難、胸痛を生じ発症することが多く、重症の場合は失神やショック状態となることもあります。

9)心臓リハビリテーション

心臓病の患者さまが、低下した体力を回復し、精神的な自信を取り戻して、社会や職場に復帰し、さらに心臓病の再発を予防し、快適で質の良い生活を維持することをめざして、運動療法、患者教育、生活指導、カウンセリングなどの活動プログラムに参加していただきます。

カテーテル室

心臓カテーテル検査、治療

※グラフをクリックいただくと件数が表示されます。

ペースメーカー件数

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心臓リハビリテーション

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生理検査

心エコー

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下肢静脈エコー

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頚部エコー

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ABI検査

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ホルター心電図

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トレッドミル

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睡眠時無呼吸検査

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循環器疾患救急搬送数

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  • 名前
    松田 宏史
  • 出身
    熊本大学医学部
  • 専門分野
    • 循環器
    • 心臓核医学
  • 資格
    • 循環器専門医
    • 内科認定
    • 産業医
  • 病気にはいろいろな症状、人それぞれの感じ方があり、自分では気付かなくても周囲の家族や友人が気付く異常もあります。症状やその起こり方、誘因など詳細な問診により適切な検査を行い、病気の診断や治療につなげていきます。
    また、循環器疾患は動脈硬化、脂質異常、糖代謝異常を伴うことが多い全身疾患のため脳神経内科や代謝内科、消化器内科など他科とも連携して総合的に診断や治療を進めてまいります。

  • 名前
    野口 亮
  • 出身
    佐賀大学医学部
  • 専門分野
    • 循環器内科
    • 心臓血管外科
  • 資格
    • 循環器専門医
    • 心臓血管外科専門医
    • 心臓血管外科修練指導医
    • 外科専門医
    • 再生医療専門医
    • 下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
    • 心臓リハビリテーション指導士
  • 地域の循環器疾患にお困りの患者さまに迅速に高度な医療を提供すべく尽力してまいります。
    循環器は、内科も外科も幅広く対応できます。虚血性心疾患、弁膜症、心不全、下肢の静脈瘤、下肢動脈閉塞など広くご相談ください。

  • 名前
    金子 祥三
    熊本大学病院 循環器内科
  • 専門分野
    • 循環器内科
  • 資格
    • 内科認定医
    • 循環器内科専門医
    • 不整脈専門医
    • ICD/CRT研修修了